自然とつながり、ただそこにあるものに満たされる【ヒュッゲの森プロジェクト】

こんにちは。あこです。

今年最後で、ご無沙汰の更新の今日は、7月から関わっているプロジェクトのご紹介を＾＾

 

場所は、山梨県北杜市

自然あふれるこの場所に、2023年7月、宿泊施設がオープンします。

オーナーは、イロドリブランディングの村本彩さん。

サントリーのブランドマネージャーであった彩さんは、

いつか消えてしまう商品ではなく、人のブランディングをしたいと

 

2018年からはサントリーを退社、独立して、

個人事業主や中小企業のブランディングを手掛けてきました。

 

大きな企業を退社してフリーになってからも

その歩みを止めることなく、

むしろ加速させて会社を法人化。

 

今は社員さんを複数名抱えるほどの企業に成長させています。

 

そんな彩さんは、この施設の計画地である山梨県北杜市に、昨年ご家族で移住されました。

 

移住のきっかけは、

 

「何かを得て満たされるのではなく

ただそこにあるものを

美しい、愛おしいと感じられる時間を増やしたい。」

 

という想いから。

 

それまでの彩さんは、仕事での評価や名誉、成功を追い求めて走り続けてきて、

充実感も達成感もあったけれど、

 

「自分の本当に欲しいものは、それだけではない。」

 

ということに気が付いて、、、

３年前の糸島でのプロモーション撮影（彩さん、お写真お借りしました）

ホームページ作成のために、

夕暮れどきに海辺で撮影していた時、

地平線に沈む美しい夕日を見つめていた親子を見て、

 

子供とともに、緩やかに流れる時間があること

いつもの日常に、こんなに美しい景色があること

 

それまでずっと走り続けていた彩さんは、

その光景を羨ましいと感じたそう。

 

人生の最後に思い出す風景も、こういう時間であって欲しい。

そして、そういう時間を増やしたい。

 

そんな思いを抱いてから３年後

 

ご主人は東京の会社員で、

移住にはかなりの覚悟が必要だったと思うのですが、

 

これまでの成功体験や価値観・常識、いろんなものを手放し

移住を実現されたのでした。

 

ご自宅とともに計画している施設は、糸島での体験がもとになっています。

まだ施設の詳細はオープンには出来ませんが、

テーマであるデンマーク語の“HYGEE”（ヒュッゲ）とは

デンマーク人がとても大切にしている、時間の過ごし方や心の持ち方を表す言葉。

 

 

日本語ではぴったりくる言葉が難しいのだけど、

ほっとくつろげる心地よい時間

そんな時間を作り出すことによって自然と生まれる幸福感や充実感

そして暮らしを楽しむ姿勢と解釈しています。

インテリアは、「ヒュッゲ」とともに、

「つながる」「原点回帰」がキーワードです。

「自然とつながり、自分とつながり、人とつながる」

 

走り続けている人が少し歩みを止めて、

今ある豊かさに気付き

心が満たされる場所

 

大きな自然を体感した時

自分の悩みがちっぽけに思えたことって、

一度や二度ではないはず。

 

 

未来への不安や

今ある不満

 

そんな「不」をすーっと引き取ってくれる大自然

 

「不」が取り除かれて心がクリアになると

今まで見ていた景色は、どんな風に変わるんだろう。

どんな本音が出てくるんだろう。

 

今年の秋にはプロジェクトの合宿があり、

子供達も一緒に参加させてもらいました。

 

一番心に残ったことを聞いたら、

 

長男は、「きれいな景色」

次男は、「みんなでご飯を作って食べたこと」

 

同じ体験をしても

心に残ることは人それぞれなんですよね。

 

「ヒュッゲ」だと感じるポイントは、人それぞれ。

だから、作り手の私たちは、至るところに心を尽くす。

 

「ヒュッゲを感じられるエッセンスを至るところに散りばめよう。」

 

最初に、彩さんと一緒に決めたことです。

 

この施設は、「自発」「自らの気付き」を大切にしたいから、

至れり尽くせりのサービスがあるホテルとは一線を画しています。

 

だからこそ、空間から感じられるあたたかさや温もりは大切にしたいところ。

見た目とは裏腹な、男前でかっこいい彩さんの個性や

イロドリブランディングのコンセプトを体現する素材も取り入れて

来月からは、内装や家具の最終調整、そして、小物選びに入っていくところです。

 

また少しずつ詳細をアップしていくので、

ぜひぜひ、楽しみにしていてください＾＾