こんにちは。あこです。
家づくりには欠かせない、灯り。
夜のあかりの計画次第で、
身体のリズムを整えることも出来れば、
逆に狂わせてしまうこともある。
眼に優しい計画もあれば
眼を酷使させてしまう計画もある
照明でより素敵になる空間もあれば
照明ひとつで、残念な空間になってしまうこともある。
照明の失敗って、すっごい目立つ!
あかりの計画は建物とは切り離すことが出来ず、
その完成度は、設計がカギを握ると言っても過言ではありません。
もっと極めていきたいと思うし、
本当にたくさんの器具が溢れている今、
プロでさえも、選ぶのが大変になっています。
一つのメーカーだけでも、本当に種類がたくさんある!
器具自体の機能やデザインではなく、
「メーカーの担当さんが良い人だから」
「いつも使っているメーカーだから」
と、それほど疑問を持たずに「いつものもの」をセレクトしているコーディネーターさんもいるのが現状。
でも、機能面やデザインを考慮して、
色んなメーカーさんの中から、ベストを選んで欲しい!
というのが私の想い。
ダウンライトの選び方のファーストステップとしては、
一体型と交換型どちらが良いか
調光するかしないか
というメーカー選定と器具選定のための2つのアプローチ方法があるのだけれど、
今日は、一体型と交換型の選び方から、まずはお伝えしていきたいと思います!
私が自宅をリノベーションしたのは、2016年。約6年前になります。
その頃は、従来型の電球交換式のダウンライトが
器具一体型のダウンライトに移行。
LEDの電球の寿命が10年と長いことから、
電球交換と器具交換のタイミングが一緒になる。
ということで、一体型にしても、何の問題もない。
というのが、メーカー側の主張で、
建築業界も全体的に、交換型から一体型へ以降していきました。
私の自宅も、全てLED電球一体型の照明を入れています。
そして6年前は、今まで2色しかなかった電球の色が
1色増えて、3色になった時代でもあります。
電球色というオレンジ色の灯り
昼白色(ちゅうはくしょく)という白いお昼間の灯り
温白色(おんぱくしょく)という電球色と昼白色の真ん中の灯り
温白色は、「紺色」と「黒」がギリギリ分かる照明の色味であり、
昼白色の下でお化粧をしてしまうと、お肌のアラが見えすぎてお化粧が濃くなってしまい 汗
電球色の下でお化粧をしてしまうと、微細な色が分からない 怒
という問題点を解決してくれる色味でもあり、
電球色や昼色色と組み合わせて使っても、それほど違和感のない色味でもあって、
販売開始直後から、使わせていただくことの多い色味でもあります。
詳しくは、私のアメブロをご覧いただけたら!
今は、この3色の色を変えられて、
かつ、灯りの量(明るさ)も変えられることの出来る「調光調色」に加えて、
光の角度も変えられる「配光切り替え」が出来るダウンライトも発売されているのだけれど、
このあたりはまた次回のブログでご紹介出来たらと思っていて!
今日は、これからご説明する、一体型と交換型について、説明していきますね。
6年前あたりから主流になったLED一体型電球。
この一体型は、器具と一体型になっているため、
交換時や、万が一の故障の際には、専門の業者さんを呼ばなくてはならない。
というのが大きなデメリットです。
メーカー側も交換は10年後。とはいえ、万が一のことも結構あるんです。。。
ということで2年前に発売されたのが
交換型のフラットランプ
一体型だと、壊れた時が心配。
何かあった時に専門業社さんを呼ぶのは煩わしい。
という方にはおすすめのフラットランプ
最近は、このフラットランプをつかって計画することも増えてきました。
(半導体不足の中、このフラットランプが比較的流通が安定していたせいもあります。)
万能に見えるこのフラットランプなんだけれど、
実はデメリットもあります。
フラット型のランプは、メーカー別にランプの形も受けも違っているので、
一度メーカーを決めてしまったら、ずーっとそのメーカーからランプを購入しなくてはならないということになります。
※元の器具の寿命は10年だとしたら、交換が1度、あるかないかの頻度だとは思いますが。
このフラットランプのデメリットは3つ。
結論から先に言ってしまうと
廊下や玄関、トイレなど、
居室以外の空間の灯りとしておすすめなのが交換型のフラットランプ。
主には見た目の問題です。
ダウンライトは、なるべく径が小さい75ミリ以下ものを選ぶ
方がさりげなくて空間が素敵に見えるのだけど
フラット型のダウンライトは、
今のところ径が100ミリのものしかないのです。
居室以外のホール・廊下・トイレなどの灯りとしておすすめ
とお伝えしたけれど、
玄関やトイレは、センサーで自動的に点灯させるのが主流になっているのだけど、
販売されて2年。
まだまだ開発進行中のフラットランプはバリエーションも一体型に追いついておらず
センサー付きの交換型フラットランプがあるのは
パナソニックとオーデリックの2社のみで、見た目にも少し難があります。
パナソニックのセンサー付フラットランプ交換型は、
業界内では「おっぱいランプ」とも呼ばれています 汗
オーデリックのものは、センサーがゴツくて天井面からも浮いてしまうので、
これも気になる方がいるかも。
見た目は気にせず、絶対に交換型がいい。
という方は、2社の見た目と、下記の機能面を比較して選んでください。
2社のセンサー付きの交換型フラットランプの機能面での違いは、
パナソニックはフラットランプ自体にセンサーがついている。
(センサーが壊れた場合は器具の交換をすることなく自分で交換が可能)
ただし、他のダウンライトとつなげてのセンサー可動が出来ない。
オーデリックは、ランプとセンサーが別。
(センサーの不具合が起きたら、専門業社さんを呼ぶ必要あり)
他のダウンライトとセンサーを連動することが出来る。
という違いがありますよ!
ちなみに、センサー付きの一体型になると
各社これぐらいシンプルに落ち着くので
見た目を重視したい方には、一体型の方がオススメです。
センサー型のフラットランプ交換型のダウンライトは、
器具自体の見た目もちょっと乏しかったのだけど、
センサーが付かないタイプの配光自体も、一体型と比較するとまだまだなんです。
というのも、ダウンライトというのは
フチの内側(コーンと呼びます)の素材や角度によって、
光の出方を微調整しています。
交換型フラットランプのみでの光の制御だと、
灯りで表情をつけることに限界があって
一体型の配光と比較すると、
これほどまでに差が出てしまいます。
最近は、照明でおしゃれな雰囲気を演出したい方も増えていて、
テーブルやキャビネット面まで強い光が届く、
配光が鋭角な「集光タイプ」のものも人気があるのだけれど
フラットランプでは、天井周辺に灯りが集中してしまい、
照らしたいテーブルやキャビネットまであまり光が届かず、
雰囲気を演出しづらい。というデメリットがあります。
拡散型はあまり差が分からない程度なので
ふわっとした優しい灯りの空間にしたい方には、
この部分のデメリットは、あまり関係のない話と思ってください!
きっと交換のしやすさを考えてのことだと思うのだけど、
交換型のランプはどのメーカーも天井面からランプがほんの少ししか引っ込んでいなくて
少しでも上を見上げるとまぶしい、、、
まぶしさ回避のために、オーデリックの交換型ランプのバリエーションとして、
ハイコーンタイプというものが発売されているので、
立って作業をする(天井面に顔が近づくことの多い)キッチンや洗面室、
その他天井の低いお部屋
見上げて作業をすることになる収納周りの照明などは
ハイコーン型を使って計画すると、眼に優しく、
まぶしさを感じにくい計画になると思います。
「まぶしさ」ってあまり意識したことがないかもしれないけれど、
実は器具を比較するととても分かりやすく
知らず知らずのうちに、結構なストレスになり得る部分です。
もし一体型で計画する場合にも、上記のような場所には、
まぶしさを感じにくいダウンライトを選ぶなど、配慮が欲しいところです!
この記事を読んでいて気付いた方もいるかもしれないのだけど、
フラット交換型タイプは、一体型が故障前提でのおすすめ。
それに、一体型よりも、交換型のタイプの方が、初期コストは高くて。
何もなければ、初期コストは一体型の方が安いんですよね。
でも、もしかしたら何かあるかも、、、という不安のある方にオススメなのが、交換型。
全て一体型のダウンライトで計画した我が家は、まだ故障はないけれど、
故障の時に専門業社さんを呼ぶのはお金もかかるし煩わしいなあ。と、
故障の時のことを考えると、ちょっと心配があることも確か。
保険を掛けておく感覚で、交換型もオススメしたいところです。
器具自体の見た目や、光の広がり方なども考慮すると、
居室以外のホール・廊下・トイレなどの灯りとしておすすめなのが交換型
リビングダイニングの、いつもいる空間は素敵な照明でまとめたいから、
一体型で計画することをオススメします^^
また、フラット型のランプの開発に積極的で種類も多いのは、
今のところパナソニックとオーデリック。
途中でランプ交換が可能なフラットランプは、今後のバリエーションの追加次第では、楽しみも広がるかも。
フラットランプを選ぶなら、この2社がオススメです。
次回は、「調光」というアプローチからの照明選定のアプローチを解説していきますね!
今日は全く出てこなかった、コイズミ照明やダイコーの良さも、次回説明したいと思います。
この記事が、照明のセレクトで悩む方のお役に立ちますように^^
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